シルバーレインで作った御剣・章(b48387)のブログだ。
ほぼ対談メインで書いていくつもりで超がつくほどただの自己満足のものであり、シルバーレインに興味ない奴、記事を見て『こいつ駄目だ』と思った奴、悪い事は言わん。まっすぐ帰っとけ。お互い不快になるからな
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何世紀もの間、封印されては起こされ、
ただ同胞の罪を裁き続けた少年
彼はその行い故に孤独だった。
そんな時にふと尋ねられた一つの質問…私には分からない
…なら、友が出来た時に聞いてみようか
章:突然何ですかこれ?
封:…さぁ?
雷:なんか背後の気がのったらしいぞ、お前等の話だ
風:…また私の出番はないんっすね…分かってるっすよ…どうせ私なんてっ!!
雷:ところが、だ何故か今回はある(ぁ
章・封:なにぃ!?(酷
雷:さ、始めるぞー?
たった一人、何処までも続く道を歩いていく。
寂しくなんてない。ずっとこうだったから。
いつもしてる夜の散歩だと思えば、当たり前の事だもん…。
延々と続く一人ぼっちの、静かな散歩。
曲がり角、向かいからやってきた老婆に尋ねられた
『幸せって何だと思う?』
『私には縁のないものでしょう』
素晴らしいほどの即答だった
『そうかい、それはきっと損をしてるんだろうねぇ…』
老婆はそういって去った。
彼女が何を聞きたかったのかは知らない、ただ、私に『それ』は縁のないものだ
更に続く道を一人で歩いていく。
曲がり角、彼女は微笑んでいた。
しばらくそこで休み彼女と話をする、それはとても楽しかった…。
二人で歩く道。一人とは違い、騒がしく楽しい散歩。
私は尋ねた。
『幸せって何だと思う?』
友人第一号はニッコリ笑ってこう答えた。
『それを探す過程の事じゃないかな?何事もやってるときが一番楽しいしね♪』
次の曲がり角、ここには誰もいなかった。
代わりに彼女が倒れた。どれだけ頑張っても…彼女はよくならなかった。
それでも止まっていられない私は、彼女と別れ、歩き続ける。
再び一人の道、それは彼女と会うまでよりも静かで寂しい散歩だった。
一人きりの道、空に向かって尋ねてみた。
『幸せって何だと思う?』
…答えが帰ってくるはずもなかった。
景色は流れ、私は吹雪の荒れ狂う雪山にいた。
曲がり角で人が倒れていた。
彼が、前の角で倒れた彼女と被り…必死に助ける。
彼の顔を見ると私とよく似ていた。
助けた後、歩みを進めようとすると彼がついてくる。
『何でついてくるんですか?』
『助けてくれた恩返しをしたいから』
再び歩き出した道、一方的に話しかけてくる彼。
でもそれは、静かで寂しい道よりも、よっぽど楽しい散歩だった。
話を遮って私は尋ねた。
『幸せって何だと思う?』
鏡のような彼は青い髪を揺らしながらこう答えた。
『きっとそれは凄く楽しいものだよ♪皆がそういうんだからきっと間違いないって♪』
二人で散歩を続ける、誰かと戦い、協力して切り抜けることもあった。
十分に恩を返したと言っても彼はまだついてくる。すこし嬉しかった。
今度は廃墟に着いた。
曲がり角で誰かが襲われていて、私達は彼女を助けた。
長い銀色の髪をした女性だった。
彼女も私達についてくるといった。
三人で競うように歩きながら私は尋ねた。
『幸せって何だと思う?』
三下口調の彼女はにかっと笑顔でこう答えた。
『よく分からないっす、でも探す価値はあるんじゃないっすか?』
3人で歩く道、夜だというのに賑やかだった。
お互いに傷つけあい、助け合いゆっくりと歩き続ける長い道。
未だまだ先は長いようだ。
次は何処でもない場所…。ただの暗い暗い…何も見えない場所。
曲がり角らしき所で、一人の男に出会った。
(後に知った事だが)彼は血のように紅い目と髪をしていた。
彼は私達に興味が湧いたといってついてきた。
少し離れているが、4人で続く散歩。
ぶっきらぼうな彼に、恐る恐る私は尋ねた。
『幸せって何だと思う?』
血の宴を名乗る彼はニヤリと笑ってこう答えた。
『知らんが、多分俺には程遠いもんじゃねぇか?』
まだまだ続く…長い長い道…。
この先にも曲がり角があって、誰かと会い、別れていくのだろう。
ある時は焼ける森を歩いていた。
弱っている蜘蛛童に出会い、治療をした。
その蜘蛛童もまた…ついて来た。
彼女を抱き上げながら私は尋ねてみた。
『幸せって何だと思う?』
土蜘蛛になった彼女は微笑んでこう答えた。
『貴方達といる時…です…』
ある時は図書館を行き…
本を選んでる人と仲良くなった。
彼は面白そうだと言ってついてくる事になった
本を眺めつつ私は尋ねた。
『幸せって何だと思う?』
特に何の能力者でもない彼はハリセンを構えてこう答えた。
『んなもん俺に聞くな、気になるなら自分で探しやがれ』
またある時は、路地裏を行く…
そこで喧嘩別れした師匠とであった。
師匠は私の事を覚えていないようだった。
何度か引っぱたいてみたけど思い出す事はないようだ。
ただ、自分と関係あった人物とは思い出してくれたらしい。
そして師匠も道連れに加わった。
賑やかすぎる道連れ達を余所に私は尋ねた。
『幸せって何だと思う?』
狼になった吸血鬼は頭をかいてこう答えた。
『俺が今一番欲しいものかな?』
どんどんと騒がしくなる私の散歩。
…いやな事も沢山あった、でも今の私には仲間がいる
二次曲線的に喧しくなっていく散歩。
でも、悪くないと思える自分がいる。
長い道のり…やっと終わりが見えてきた。
最後の曲がり角で、一番初めにあった老婆に会った。
そしてまた同じ事を尋ねてきた。
『君にとって幸せって何だと思うね?』
『こうやって誰かと出会って、別れて、騒いでる事じゃないかな?』
『そうかい、じゃあこのまま進むと良い…』
言って老婆は私達を見送る。
そして、私達は長い…長い道のりをゴールした…。
そこで目が覚めた
「章ちゃんいつまで寝てんのさ?」
「ほらほら、さっさとおきたっすよ」
「お前の分まで飯食っちまうぞ?」
「そうは言っても…章ちゃん以外のご飯…美味しくない…」
「いっつも家事あいつに任せてるからだろうが…ほら、さっさと飯作ってくれ」
「食ったらまた修行だぞー、起きろ!」
…あぁ夢か。
ほんと…長い夢だったねぇ…。さぁ、今日も誰かにあって騒いで…別れて行こう。
それが、私の幸せだと思うから。
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